【下塗りの役割】
外壁塗装において、下塗り塗料は外壁面と、その後に塗る中塗り、上塗りの塗料を密着させる役割を持っています。土台を整え、ムラを抑える役割も大きいです。細かいひび割れ程度であれば下塗りで埋められるため、下地を補修する役割も持っています。
また、既存の外壁色と全く異なる色にしたいと考えた場合、元の外壁色を下塗りで隠すことにより、キレイに仕上がります。
外壁が塗料を吸うのを抑える役割も大きいです。劣化している外壁や新しく施工したモルタル外壁は塗料を吸い込みやすく、下塗りをすることなく塗料を重ねても吸い込まれてしまいます。吸い込みを防ぎ、各塗料が持つ役割を果たすためにも下塗りが重要です。
【下塗りをしないとどうなる?】
下塗りをすることなく外壁塗装を進めた場合、外壁面と塗料の密着性が低く、剥がれ落ちたり、膨れたりしてしまう可能性があります。ムラもできやすくなりますし、もともとの濃い外壁色が透けて見えてしまうケースも多いです。外壁塗装を美しく、長持ちさせるためにも重要な役割を持つのが下塗りだといえます。
【下塗り塗料の主な種類】
下塗り塗料には、大きく分けてシーラー、プライマー、フィラーの3種類があります。
【シーラー】
シーラーとは、壁にひび割れがない際に選択される下地強化剤です。シーラーを下塗りすることにより、その後に塗る塗料が下地に吸い込まれてしまうのを防ぐ役割があります。
水性と油性があり、それぞれ特徴が異なるので、適した種類を選択することが重要です。水性タイプは、モルタルやコンクリートのほか、石膏ボードの外壁に適しています。。その他の外壁材である場合は、油性タイプを使用することが多いです。。
【プライマー】
鉄やステンレス、アルミなどの外壁材に対して使われるのがプライマーです。基本的な役割はシーラーと同じで、それぞれに正しい定義はありません。シーラーとプライマーをまとめてシーラーと呼ぶこともあります。
【フィラー】
フィラーは、おもに外壁材の表面をなめらかにする目的で使われる下塗り塗料です。シーラー・プライマーに、パテ機能が加わった物のことをいいます。
例えば、外壁に細かいひび割れや凹凸などがある場合、先にフィラーを塗ることによってその後の塗料を塗りやすい状態に整えることが可能です。
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